ブラウザで縦組みの本(小説・同人誌)の入稿 PDF を作る方法
結論から言うと: 新規レイアウトで判型(文庫判・新書判・四六判・A5 など)と縦組み(右綴じ)を選び、レイアウトグリッドで字数×行数を決めます。Word 原稿を読み込むか本文を流し込み、ルビ・縦中横・圏点を付けて、レイアウト設定の印刷で CMYK・裁ち落とし 3mm・日本式トンボを指定し、印刷用(PDF/X-4)で書き出します。ソフトのインストールは要りません。画面で組んだとおりの位置で PDF に出力されます。
始める前に:印刷所に確認すること
入稿の条件は印刷所ごとに少しずつ違います。原稿を組む前に、次の項目を印刷所の入稿ガイドで確かめておきましょう。
| 項目 | よくある値 | PodoLay での設定 |
|---|---|---|
| 判型 | 文庫判(A6)、新書判、四六判、B6、A5 | 新規レイアウトの ページサイズ |
| 裁ち落とし | 天地左右 3mm | レイアウト設定 › 印刷 › 裁ち落とし |
| トンボ | 日本式トンボ(二重線+センタートンボ) | レイアウト設定 › 印刷 › トンボの種類 |
| カラー | 本文はモノクロ(K のみ)、表紙は CMYK | レイアウト設定 › 印刷 › カラーモード |
| PDF の形式 | PDF/X-4 または PDF/X-1a | PDF の種類:印刷用(PDF/X-4) |
| フォント | すべて埋め込み | 自動で埋め込み(サブセット) |
| ページ数 | 表紙を除いて 4 の倍数(中綴じ・無線綴じで異なる) | ページパネルで調整 |
PodoLay の PDF/X-1a は Amazon KDP 用の形式で、トンボを入れません。PDF/X-1a しか受け付けない印刷所には向かないので、PDF/X-4 で入稿できるかを先に確認してください。
PodoLay で必要なもの
| 本の長さ | プラン |
|---|---|
| 最大 30 ページ | Free |
| 最大 120 ページ | Starter |
| 最大 600 ページ | Pro |
縦組みやルビなどの組版機能はすべてのプランで使えます。入稿用 PDF の書き出しは Starter プランからです(Free プランでも PDF 利用券で作成できます)。最新の条件は料金をご覧ください。
手順1 – 縦組みのレイアウトを作成する
- ダッシュボードで新規レイアウトをクリックします。
- ページサイズ: A6(文庫判)・新書判・四六判・JIS B6・A5 などから選びます。
- 組み方向: 縦組み(右綴じ) を選びます。プライマリテキストフレームが縦組みで作られ、レイアウトは右綴じ(ページが右から左へ進む)になります。
- ページモード: 見開き、プライマリテキストフレームをオンにします。本文が増えるとページが自動的に追加されます。
- レイアウトグリッドをオンにして、サイズ・字数・行数・行間を入れます。たとえば文庫判なら 9pt(約 13Q)・38 字・16 行が目安です。版面がページの中央に置かれ、マージンはそこから計算されます。
- 作成をクリックします。
文字サイズを級(Q)、間隔を歯(H)で扱いたいときは、レイアウト作業設定の単位、またはエディターの文字の単位で 級・歯(Q・H) を選びます。
ダッシュボード › 新規レイアウトの作成とレイアウトグリッドをご覧ください。
手順2 – 原稿を流し込む
- Word 原稿: エディターのタイトルバーの原稿の読み込み(
⌘D)で .docx を選びます。スタイル・脚注・画像に加え、Word のルビ(ふりがな)はルビとして、縦書きのセクションは縦組みとして読み込まれます。明朝体と欧文フォントの組み合わせは合成フォントになります。 - テキストファイルやコピー: 最初のページのテキストフレームに貼り付けます。あふれた分は次のページへ流れます。
Word 原稿の読み込みをご覧ください。
手順3 – スタイル、禁則、文字組み
- 本文・章見出し・小見出しの段落スタイルを作ります。フォントは内蔵の Noto Serif JP(明朝体)や Noto Sans JP(ゴシック体)、またはアップロードしたフォント(Starter・Pro)を使えます。
- 段落スタイルの禁則処理タブで、禁則セット、追い込み・追い出しの方法、ぶら下がり、文字組み(行末約物半角・約物全角・約物半角、または独自のセット)を決めます。日本語レイアウトでは文字組みが自動で行末約物半角になります。
- 漢字は明朝、かなは別の書体、欧文は欧文書体で組みたいときは、フォントリストの末尾の合成フォント…で合成フォントを作ります。
- 見出しを数行分の高さに取るには、段落の行取りを使います。
文字の属性・合成フォント・禁則処理とスタイルをご覧ください。
手順4 – ルビ・縦中横・圏点・割注
- ルビ: 文字を選んで右クリック › ルビ…。グループルビとモノルビ、揃え(1:2:1・中付き・肩付きなど)、行頭・行末の肩掛け処理に対応しています。
- 縦中横: 数字を選んで右クリック › 縦中横。
第12章のような 2 桁の数字を自動で縦中横にするには、レイアウト設定 › 言語 › 自動縦中横で桁数を選びます。 - 圏点: 文字を選び、属性タブの文字セクションの圏点で記号を選びます。
- 割注・字取り: 右クリック › 割注…、字取り…。
- 異体字: 文字の後ろにキャレットを置いて右クリック › 異体字…(辻・葛などの IVS 字形)。
縦組みをご覧ください。
手順5 – ノンブルと柱
- ページタブからマスタースプレッドを開きます。
- ノンブル用のテキストフレームを置き、現在のページ番号のマーカーを挿入します。
- 柱にはテキスト変数の柱を挿入し、章見出しの段落スタイルを選びます。
右綴じのレイアウトでは、見開きの右側が先のページになります。ページ番号とテキスト変数をご覧ください。
手順6 – 入稿用 PDF を書き出す
- レイアウト設定 › 印刷で、カラーモードを
CMYK、裁ち落としを印刷所の指定値(多くは 3mm)にし、トンボを表示をオンにしてトンボの種類で日本式トンボ(二重線+センタートンボ)を選びます。 - レイアウトを保存し、PDF を保存で PDF の種類を印刷用(PDF/X-4)にします。
- 作成前後のプリフライトで、オーバーセットテキスト、画像の解像度、縦組み用グリフのないフォントなどの警告を確認します。
- ダウンロードした PDF を開き、トンボ・ノンブル・ルビの位置をもう一度確かめてから入稿します。
レイアウト設定 › 印刷とPDF の書き出しとプリフライトをご覧ください。
電子書籍も同じ原稿から
EPUB 保存で、縦書き・右綴じのリフロー型 EPUB 3 を書き出せます。ルビは <ruby> として入り、epubcheck の結果も表示されます。EPUB の書き出しは全プランで無料です。
FAQ
縦書きの本文を Word で書いても大丈夫ですか?
はい。Word の縦書きセクションやルビ(ふりがな)は、原稿の読み込みで縦組み・ルビとして取り込まれます。読み込んだあとで段落スタイルを整えると、仕上がりが揃います。
印刷所に PDF/X-1a を求められたら?
PodoLay の PDF/X-1a はトンボのない Amazon KDP 用の形式なので、印刷所向けには使えません。PDF/X-4 で入稿できるか印刷所に確認してください。多くの印刷所は PDF/X-4 を受け付けています。
級数(Q)で文字サイズを指定できますか?
はい。単位を級・歯(Q・H)にすると、文字サイズは級、行送りや字間は歯で表示・入力できます。レイアウトの中身は変わりません。
表紙も作れますか?
はい。新規レイアウトの表紙(一般)で判型・ページ数・紙厚から背幅を計算した表紙レイアウトを作れます。サイズだけ知りたいときは背幅・表紙サイズ計算ツールが無料で使えます。
縦組みの本はいくらで作れますか?
組版機能はすべてのプランで無料で使えます。入稿用 PDF の書き出しは Starter プランからです。料金をご覧ください。
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出典
- PodoLay ユーザーガイド:縦組み、レイアウトグリッド、レイアウト設定、PDF の書き出し
- PodoLay の料金プラン:podolay.com/ja/pricing
2026年10月17日 時点