ブラウザで KDP ペーパーバックの本文 PDF を作る方法
結論から言うと: KDP の判型(6 × 9 インチは内蔵サイズ)で見開きのレイアウトを作成し、KDP のページ数別の表に従ってノドのマージンを設定します。マスターページにページ番号と柱を置き、段落スタイルを使ってスレッドで連結したフレームに本文を流し込み、トンボなしの CMYK PDF を書き出します。フォントの埋め込みと画像の解像度チェックは PodoLay が行います。このガイドでは、小説・ノンフィクション・詩集の多くが採用している裁ち落としなしの本文を扱い、手順5で裁ち落としありの本文の設定も説明します。
始める前に:KDP の要件
Amazon KDP のペーパーバック本文の要件を、KDP ヘルプ(2026年10月)からまとめました。
| 要件 | KDP の値 |
|---|---|
| 判型 | 5 × 8 インチ~8.5 × 11 インチ(最も一般的なのは 6 × 9 インチ) |
| ページ数 | 判型・インキ・用紙に応じて 24~828 ページ |
| ノド(内側)のマージン | 0.375 インチ(24~150 ページ)、0.5 インチ(151~300)、0.625 インチ(301~500)、0.75 インチ(501~700)、0.875 インチ(701~828) |
| 小口・天・地のマージン | 裁ち落としなしで 0.25 インチ以上、裁ち落としありで 0.375 インチ以上 |
| 裁ち落としありのページサイズ | 判型より幅 + 0.125 インチ、高さ + 0.25 インチ(裁ち落としは天・地・小口のみ) |
| フォント | 埋め込みが必須 |
| 画像 | 印刷サイズで 300 DPI 以上 |
| マーク類 | トンボ、カラーバー、テンプレートの文字は不可 |
| 透明 | 分割・統合が必須 |
| 特色 | 非対応 – プロセスカラーを使用 |
KDP のマージンは最小値です。多くの本は、小口のマージンを 0.6~0.8 インチ、ノドのマージンを最小値より少し大きくすると見栄えがよくなります。
PodoLay で必要なもの
| 本の長さ | プラン |
|---|---|
| 最大 120 ページ | Starter(月額 $8.99) |
| 最大 600 ページ | Pro(月額 $24.99) |
入稿用 PDF の書き出しは Starter プランからです。Free プラン(最大 30 ページで、KDP の最小 24 ページを上回ります)では、テンプレートのデザインと試作、短い本のレイアウトができ、書き出す準備が整ったらアップグレードできます。最新の条件は料金をご覧ください。
手順1 – レイアウトを作成する
- ダッシュボードで新規レイアウトをクリックします。
- ページサイズ: 6 × 9 in を選びます(5.5 × 8.5 in と 5 × 8 in もあります。8.5 × 11 in は Letter です)。
- ページモード: 見開き、開始ページの位置: 右(書籍) – 印刷された本の開き方と同じです。
- マージン (mm): リンクボタンをクリックすると、各マージンを個別に設定できます。たとえば 151~300 ページの本なら、ノド 19 mm(0.75 インチ、KDP の最小値 0.5 インチを上回る)、小口 16 mm、天 16 mm、地 19 mm にします。(1 インチ = 25.4 mm)
- プライマリテキストフレームをオンにします。すべてのページのマージン内にテキストフレームが作られ、ページからページへスレッドで連結されます。本文が増えるとページが自動的に追加されます。
- 作成をクリックします。マージンは後でエディターでインチ単位で微調整できます。
ダッシュボード › 新規レイアウトの作成とページ › マージンをご覧ください。
手順2 – マスターページ、ページ番号、柱
- ページタブからマスタースプレッドを開きます。
- フッター部分にテキストフレームを追加し、マーカー › 現在のページ番号を挿入します。これで、そのマスターを使うすべてのページにページ番号が付きます。
- 章のタイトルを柱にするには、テキスト変数 › 柱を挿入し、章見出しの段落スタイルを選びます。
- ページ番号とセクションの設定で、前付けをローマ数字(i、ii、iii)にし、第1章を 1 から始めます。
ページ番号とテキスト変数をご覧ください。
手順3 – テキストとスタイル
- 本文、章タイトル、章の最初の段落(インデントなし)の段落スタイルと、イタリックや強調用の文字スタイルを作成します。
- 原稿を読み込みます。⌘D(Ctrl+D)を押すか、タイトルバーの原稿の読み込みをクリックして Word ファイル(.docx)を選びます。スタイル、イタリック、見出し、リスト、脚注、文末脚注、画像もそのまま取り込まれ、プライマリテキストフレームに流し込まれて、必要に応じてページが追加されます。(プライマリテキストフレームを使わない場合は、自分でフレームを描いてスレッドで連結するか、テキストをペーストします。)
- 本文はたいてい、ハイフネーションをオンにした両端揃えが読みやすくなります。PodoLay の段落コンポーザーは、InDesign と同様に段落全体で間隔を均等に整えます。
- 目次ページを作るには、章見出しに段落スタイルを適用し、空のテキストフレームを右クリックして目次...を選びます。PodoLay が見出しをページ番号とリーダー罫付きで集めます。編集した後は目次を更新を使います。
手順4 – 画像
- ページ上の表示サイズで 300 DPI 以上の画像を使います。それより低い画像は、PodoLay のプリフライトが警告します。
- モノクロの本文には、グレースケールのアートワークと黒(K のみ)の文字を使います。
- 裁ち落としなしの場合、画像やグラフィックはマージンの内側に収めます。ページの端まで広がる写真には、裁ち落としありの本文(手順5)を使います。
- 不透明度、ドロップシャドウなどの透明効果も使えます。KDP は透明の分割・統合を求めますが、Amazon KDP ペーパーバック PDF 形式では、該当する部分だけを 600 DPI の CMYK 画像に分割・統合します(上に重なるオブジェクトはベクターのまま残り、透明部分の下にあるテキストは画像の一部になります)。
手順5 – KDP 用の PDF 設定
レイアウト設定 › 印刷で次のように設定します。
- 出版基準: Amazon KDP ペーパーバックを選び、インキと用紙(白またはクリーム色の用紙に黒インキ、標準カラー、プレミアムカラー)を指定します。これでプリフライトが KDP の規定でチェックし、PDF の保存は KDP 用の PDF 形式で始まります。
- カラーモード: CMYK。
- 裁ち落とし: 裁ち落としなしの本文では 0。裁ち落としありの本文では、裁ち落としを 3.175 mm(0.125 インチ)にし、ノド側の裁ち落としをオフにします。綴じ側には裁ち落としが付かないため、6 × 9 インチの本なら PDF の各ページは 6.125 × 9.25 インチになり、KDP が求めるサイズになります。ページの端まで届くアートワークは、裁ち落としを表示で表示される赤い裁ち落とし線まで伸ばします。
- トンボ: オフ。KDP はトンボ付きのファイルを受け付けません(KDP 用の PDF 形式ではそもそもトンボは付きません)。
- 特色スウォッチは使わないでください。KDP はプロセスインキでのみ印刷します。
手順6 – 書き出しと確認
- 上部バーのプリフライトボタンをクリックします。PDF を作らずに、レイアウトを KDP の規定に照らしてチェックします。判型、ページ数、ページ数に応じたノドのマージン、小口のマージン、裁ち落とし、仕上がり線に近すぎる内容、7 pt 未満の文字、0.75 pt 未満の線、300 DPI 未満の画像、黒インキの本でのカラー、白ページ、右側の奇数ページ番号を確認します。結果をクリックすると該当するページとオブジェクトに移動し、簡単な設定(トンボ、裁ち落とし、特色)には修正ボタンがあります。
- PDF を保存をクリックし、PDF 形式 Amazon KDP ペーパーバック(PDF/X-1a)を選んで全ページを書き出します。トンボ、しおり、リンクなしの CMYK で作成され、透明は分割・統合され、要件を満たしていれば PDF/X-1a として宣言されます。
- 結果を確認します。PodoLay は PDF のページサイズ(6 × 9 インチ、裁ち落としありなら 6.125 × 9.25 インチ)とファイルサイズもチェックし、足りないフォントやグリフを一覧表示します。
- PDF を KDP にアップロードし、出版する前に KDP のプレビューアで1ページずつ確認します。
PDF 書き出しとプリフライトをご覧ください。
手順7 – 表紙を作る
- ダッシュボードで新規レイアウトをクリックし、ウィンドウ左側で表紙(KDP)を選びます。表紙は本文とは別の独立したレイアウトです。
- 本文の判型、インキ、用紙を選び、ページ数を入力します。PodoLay が背幅を計算し(たとえば白い用紙の 6 × 9 インチ・200 ページの本なら 0.450 インチ)、裁ち落としを含む表紙全体のサイズ(12.70 × 9.25 インチ)を表示します。背の文字は 79 ページから入れられます。
- バーコードを選び(初期設定では KDP がバーコードを付けるため、裏表紙の右下は空けておきます)、必要に応じて背景、タイトル、著者名、背の文字、裏表紙の紹介文を含むスターターレイアウトを選びます。
- 表紙は新しいタブで1ページのレイアウトとして開き、折り目、背、安全マージン、バーコード領域が画面上に表示されます(印刷はされません)。後で本文のページ数が変わったら、レイアウトのインスペクターの表紙にある本文のページ数を変更します。背幅が再計算されて表紙が広がり、表表紙と背が1回の操作で移動します。
- 本文と同じように、プリフライトを実行し、Amazon KDP ペーパーバック(PDF/X-1a) PDF 形式で書き出します。
KDP 表紙をご覧ください。
知っておきたい制限事項
- 電子書籍: PodoLay はリフロー型の EPUB 3 も書き出せます(全プランで無料、月間の上限なし)。KDP は Kindle 電子書籍としてこれを受け付けます。
- 索引は1レイアウト内: 目次、脚注、文末脚注、索引は自動で作成されます。索引マーカーで語句に印を付け、最後のページに索引を生成します(ページが変わったら更新してください)。
- ハードカバー: 表紙ツールが作るのはペーパーバックの表紙です。ハードカバー(ケースラミネート)の表紙にはまだ対応していません。
よくある質問
InDesign なしで KDP ペーパーバックの本文を作れますか?
はい。PodoLay はブラウザで動作し、KDP が求めるとおり、フォントを埋め込んだ判型どおりのトンボなしの入稿用 PDF を書き出します。PDF の書き出しには Starter 以上のプランが必要です。
KDP の本文 PDF のページサイズはどうすればよいですか?
裁ち落としなしなら判型そのまま(たとえば 6 × 9 インチ)です。裁ち落としありなら幅を 0.125 インチ、高さを 0.25 インチ大きくします(6 × 9 なら 6.125 × 9.25 インチ)。PodoLay では裁ち落としを 0.125 インチにし、ノド側の裁ち落としをオフにします。PDF のすべてのページは同じサイズでなければなりません。
KDP が求めるマージンは?
ノド(内側)のマージンはページ数によって決まります。24~150 ページは 0.375 インチ、151~300 は 0.5 インチ、301~500 は 0.625 インチ、501~700 は 0.75 インチ、701~828 は 0.875 インチです。小口・天・地のマージンは、裁ち落としなしで 0.25 インチ以上、裁ち落としありで 0.375 インチ以上が必要です。
PodoLay は PDF にフォントを埋め込みますか?
はい。フォントは自動的に(サブセットで)埋め込まれ、埋め込めなかったフォントはプリフライトが報告します。
KDP ペーパーバックの背幅はどのくらいですか?
ページ数 × 用紙の厚さです。1ページあたり、白い用紙に黒インキで 0.002252 インチ、クリーム色の用紙で 0.0025 インチ、標準カラーで 0.002252 インチ、プレミアムカラーで 0.002347 インチです。PodoLay の新規レイアウト › 表紙がこの計算を行い、ページ数を変えると表紙も合わせて調整されます。
PodoLay ではどのくらいの長さの本を作れますか?
1レイアウトあたり、Starter プランで最大 120 ページ、Pro プランで最大 600 ページです。
関連記事
出典
- KDP ヘルプ – ペーパーバックの原稿サイズ、判型、裁ち落とし、マージン(2026年10月8日確認)
- KDP ヘルプ – 入稿用 PDF の作成(2026年10月8日確認)
- KDP ヘルプ – ペーパーバックの表紙の作成とバーコード(2026年10月12日確認)
- PodoLay ユーザーガイド:ページ、テキスト、PDF 書き出し
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2026年10月12日 時点