PodoLay

ブラウザで IngramSpark の入稿用本文 PDF と表紙 PDF を作る方法

結論から言うと: 本文は IngramSpark の判型で単ページとしてレイアウトし、テキストは仕上がり線のどの辺からも 0.5 インチ以上離します。ページの外まで広がるものがあれば、天・地・小口の3辺だけに 0.125 インチの裁ち落としを付け、フォントを埋め込んだトンボなしの CMYK PDF を書き出します。表紙は、IngramSpark の無料の Cover Template Generator でテンプレートを入手し(正確な表紙サイズと背幅がわかり、バーコードも入っています)、そのテンプレートのサイズで作った1ページの PodoLay レイアウトに PDF テンプレートを背景として配置し、その上にデザインして書き出します。PodoLay の表紙作成が作るのは KDP と印刷所向けの表紙で、IngramSpark のテンプレートではありません。IngramSpark では、同社のテンプレートから始めてください。

始める前に:IngramSpark の要件

IngramSpark の印刷用ファイルの要件を、IngramSpark File Creation Guide(8.24.26 付けの版)と IngramSpark ヘルプ(2026年10月)からまとめました。

要件IngramSpark の値
PDF の規格PDF/X-1a:2001 または PDF/X-3:2002(本文・表紙とも)
本文のレイアウト単ページの PDF 1つ – 見開き(2-up)不可、トンボ・プリンターマーク・レジストレーションマーク不可
本文の裁ち落とし天・地・小口のみ 0.125 インチ(3 mm) – 綴じ側(ノド)には付けない
本文のページサイズ裁ち落としなしなら判型どおり。裁ち落としありなら、たとえば 6 × 9 インチは 6.125 × 9.25 インチ
本文のマージン推奨の最小値は全辺 0.5 インチ(13 mm)。印刷のずれは最大 1/16 インチ(2 mm)
ページ数偶数として扱われる。最終ページは Ingram の製造情報用に空白にする(必要ならページを追加)
フォント本文・表紙ともすべてのフォントを埋め込む – 埋め込まれていないフォントがあるファイルは受け付けられない
モノクロ画像グレースケール。連続階調の画像は 300 ppi、1 ビットの線画は 600 ppi
カラー画像CMYK、300 ppi。72 ppi(本文)または 200 ppi(表紙)未満の画像は受け付けられないことがある
インキ総インキ量は 240% 以下。24 pt 以下の文字は 100% の黒のみ。レジストレーション(全インキ 100%)は使わない
特色すべての特色(Pantone)を CMYK に変換
罫線100% の黒で 0.125 pt 以上
表紙IngramSpark の表紙テンプレート上に作った PDF 1つ(裏表紙・背・表表紙)。テンプレートのサイズ、CMYK、300 ppi
表紙の裁ち落としと安全領域四辺すべてに 0.125 インチの裁ち落とし。文字は仕上がり線から 0.25 インチ以上内側
背48 ページ未満は背に文字を入れない。背の文字は折り目から 0.0625 インチ(背幅 0.35 インチ未満は 0.03125 インチ)離す
バーコード必須:白地に 100% の黒。1.75 × 1 インチの領域を空けておけば、IngramSpark が無料で配置する

ペーパーバックはカスタム判型も可能です。白い用紙で、幅 4~8.5 インチ、高さ 6~11 インチ、縦長のみです。

PodoLay で必要なもの

本の長さプラン
最大 120 ページStarter(月額 $8.99)
最大 600 ページPro(月額 $24.99)

入稿用 PDF の書き出しは Starter プランからです。Free プラン(1レイアウトあたり最大 30 ページ)でも、アップグレードする前に本文と表紙をデザインし、テンプレートを試せます。料金をご覧ください。

手順1 – 本文のレイアウトを作成する

  1. ダッシュボードで新規レイアウトをクリックし、ページものを選びます。
  2. ページサイズ: 判型を選びます。6 × 9 in、5.5 × 8.5 in、5 × 8 in、Letter(8.5 × 11 インチ)は内蔵されています。それ以外の IngramSpark の判型(たとえば 5.25 × 8 インチや 6.14 × 9.21 インチ)は、カスタムを選んで幅と高さをインチで入力します。
  3. ページモード: 見開き、開始ページの位置: 右(書籍)。デザインは見開きで行いますが、PDF は単ページで書き出されます。
  4. マージン (mm): すべての辺を 13 mm(0.5 インチ)以上にします – IngramSpark が推奨する最小値です。厚い本ほど、ノドのマージンを広くすると読みやすくなります。
  5. プライマリテキストフレームをオンにすると、テキストがページからページへ流れ、テキストが増えるにつれてページが追加されます。作成をクリックします。

Word 原稿を取り込むには、エディターでファイル › 原稿の読み込み(⌘D / Ctrl+D)を使います – スタイル、脚注、文末脚注、画像もそのまま取り込まれます。ダッシュボードの読み込み › Word(docx)から始めることもできます。テキスト › Word 原稿の読み込みとダッシュボードをご覧ください。

手順2 – ページ、スタイル、画像

  1. マスターページにページ番号と柱を置きます(マーカー › 現在のページ番号、テキスト変数 › 柱)。ページをご覧ください。
  2. 本文と見出しには段落スタイルを使います。空のフレームを右クリックして目次...を選ぶと、ページ番号付きの目次が作られます。スタイルをご覧ください。
  3. 画像:印刷サイズで 300 dpi 以上にします。画像セクションの解像度の値は、300 dpi 未満になると赤く表示されます。モノクロの本では、グレースケールのアートワークをアップロードしてください – IngramSpark は印刷時にカラー画像をグレースケールに変換するため、仕上がりが変わることがあります。
  4. 文字色:本文は K のみの黒(C0 M0 Y0 K100)にします。IngramSpark は 24 pt 以下の文字にそれを求めています。
  5. ページ数は偶数で終えます。IngramSpark は最終ページを製造情報に使います。

手順3 – IngramSpark 用の PDF 設定

レイアウト設定 › 印刷で次のように設定します。

  • カラーモード: CMYK。
  • 裁ち落とし: ページの外まで広がるものがなければ 0。裁ち落としがある場合は、裁ち落としを 3.175 mm(0.125 インチ)にし、ノド側の裁ち落としをオフにします。綴じ側には裁ち落としが付かないため、6 × 9 インチの本なら PDF の各ページは 6.125 × 9.25 インチになり、IngramSpark が求めるサイズになります。ページの端まで届くアートワークは、属性タブの表示セクションにある裁ち落としを表示で表示される裁ち落とし線まで伸ばします。
  • トンボ: トンボを表示はオフのままにします。
  • 特色スウォッチは使わないか、PDF で変換させます(下記)。
  • 出版基準: PodoLay には出版基準としての IngramSpark はありません。Amazon KDP ペーパーバックを選び、インキと用紙を合わせて指定すると、プリフライトが KDP のチェック(裁ち落とし、マージン、小さな文字、細い線、画像の解像度、黒インキの本でのカラー)を行います。ほとんどは IngramSpark にも当てはまります。KDP のページ数の上限など、KDP だけの項目は無視してください。

手順4 – 本文を書き出す

  1. ファイル › プリフライトを選ぶと、PDF を作らずにレイアウトをチェックします。結果をクリックすると該当箇所に移動します。トンボをオフ、裁ち落とし 0.125in・ノド側なし、特色をプロセスカラーにで、それぞれの設定を1クリックで直せます。
  2. ファイル › PDF を保存を選び、PDF 形式 Amazon KDP ペーパーバック(PDF/X-1a)を選んでPDF を作成をクリックします。PodoLay の PDF 形式の中で IngramSpark の規定に最も近い形式です:CMYK の単ページ、フォントの埋め込み、トンボなし、特色はプロセスカラーで印刷、透明は 600 dpi の CMYK 画像に分割・統合され、要件を満たしていれば PDF/X-1a:2003 として宣言されます。
  3. 結果を確認します:足りないフォントやグリフ、残っている RGB、低解像度の画像、オーバーセットテキスト、PDF のページサイズ。
  4. 任意:ファイル › 校正プレビューは、印刷所の RIP のように PDF を描画します。マウスを重ねると総インキ量が読めるので、ページの最大インキ量を IngramSpark の 240% と比べてください(TAC 表示そのものは 300% を超える箇所に印を付けます)。

PDF/X のバージョンについて: IngramSpark が挙げているのは PDF/X-1a:2001 と PDF/X-3:2002 です。PodoLay が宣言するのは PDF/X-1a:2003(KDP ペーパーバック形式)または PDF/X-4(印刷用形式)で、2001 や 2002 のバージョンはありません。ファイルをアップロードしたら、タイトルを承認する前に IngramSpark のアップロード時の検証と eProof を確認してください。

手順5 – IngramSpark のテンプレートで表紙を作る

  1. IngramSpark のアカウントで Cover Template Generator を開き、本の必須項目を入力して(ページ数は最終的なものを使います)、PDF テンプレートを選びます。テンプレートはメールで届き、表紙サイズ、背幅、裁ち落とし、安全領域が示され、無料のバーコードも入っています。
  2. PodoLay で新規レイアウト › ページものをクリックし、カスタムを選んで、テンプレートのサイズ(テンプレートの左下に記載)を幅と高さに入力します。ページモード: 単ページ、1 ページ、プライマリテキストフレームはオフ。
  3. レイアウト設定 › 印刷で、カラーモードを CMYK、裁ち落としを 0 にし、トンボを表示をオフにします。テンプレートにはすでに裁ち落とし領域と独自の仕上がり線・折り目のマークが含まれており、IngramSpark はトンボや余白を加えないよう求めています。
  4. 画像ツールでページ全体を覆うフレームを描き、X と Y を 0、サイズをページサイズにして、ギャラリーから画像を選択をクリックします。種類:で PDF を選び、テンプレートをアップロードして、ボックスをメディアにして配置します。元画像のサイズがページと一致していることを確認します。レイヤータブでテンプレートをいちばん下の専用のレベルに置き、ロックします。
  5. その上の新しいレベルでデザインします。背景のアートは青い裁ち落とし領域まで伸ばし、ピンクと青の領域は完全に覆ってください(見えていると印刷されます)。文字はピンクの安全領域の内側に収めます。
  6. バーコード – テンプレートのバーコードを見えるように残す(テンプレート PDF をもう一度小さなフレームで上に配置し、バーコードだけが見えるようにトリミングする)か、1.75 × 1 インチの領域を空けておけば、IngramSpark が裏表紙の右下に配置します。PodoLay の ISBN バーコードを挿入…は PodoLay の表紙レイアウトでしか使えず、このレイアウトでは使えません。
  7. ファイル › PDF を保存で、PDF 形式 印刷用(PDF/X-4)を選んで書き出します。PDF(テンプレート)を配置したレイアウトは PDF/X-1a として宣言されることはなく、印刷用形式ではテンプレートの内容がそのまま保たれます。分割・統合が不要になるよう、表紙では不透明度、シャドウなどの透明効果を避けてください。

アップロード後にページ数が4ページを超えて変わった場合、IngramSpark で新しい表紙ファイルが必要になることがあります。新しいページ数で新しいテンプレートを入手してください。

よくあるトラブル

  • 「File does not match trim size」: PDF のページは判型とまったく同じか、裁ち落としありなら判型より幅 + 0.125 インチ、高さ + 0.25 インチでなければなりません。ノド側の裁ち落としをオフにしてください – 四辺に裁ち落としを付けると、どのページも幅が 0.125 インチ大きくなりすぎます。
  • PDF が見開きになっている: PDF を保存ダイアログで見開きでをオンにしないでください。IngramSpark は 2-up のファイルを受け付けません(KDP ペーパーバック形式は常に単ページです)。
  • トンボ: 本文ではオフのままにします。表紙では、テンプレートのマークの上にさらにトンボを加えないでください。
  • 文字が黒ではなくグレーになる: 文字には K のみの黒を使います。リッチブラックや RGB から変換した黒は、4色すべてのインキの網点で印刷されます。
  • 文字が切れる: IngramSpark の印刷は最大 1/16 インチずれるので、ページ番号と柱は 0.5 インチのマージンの内側に収めます。
  • フォントが埋め込まれていない: PodoLay はフォントを自動的に(サブセットで)埋め込みます。埋め込めなかったフォントはプリフライトが一覧表示します。

よくある質問

InDesign なしで IngramSpark の本文 PDF を作れますか?

はい。PodoLay はブラウザで動き、フォントを埋め込み、IngramSpark の裁ち落とし(綴じ側には付けない)でトンボのない、単ページの CMYK PDF を書き出します。PDF の書き出しには Starter 以上のプランが必要です。PodoLay が宣言するのは IngramSpark が挙げる PDF/X-1a:2001 ではなく PDF/X-1a:2003 なので、アップロード時の検証と eProof を確認してください。

IngramSpark の本文 PDF のサイズはどうすればよいですか?

裁ち落としなしなら判型そのまま(たとえば 6 × 9 インチ)です。裁ち落としありなら、幅に 0.125 インチ、高さに 0.25 インチを足します(6 × 9 なら 6.125 × 9.25 インチ)。IngramSpark は天・地・小口だけに裁ち落としを求めているためです。

IngramSpark が求めるマージンは?

断裁が 1/16 インチずれることがあるため、IngramSpark は版面の全辺に 0.5 インチ(13 mm)以上を推奨しています。表紙では、文字を仕上がり線から 0.25 インチ離します。

KDP 用のファイルを IngramSpark に使えますか?

本文は、すでに 0.5 インチのマージンがあれば使えることが多いですが、上の表と照らし合わせて確認してください。表紙はそのままでは使えません。IngramSpark の表紙は、同社の背幅とバーコードを持つ専用のテンプレート上で作る必要があります。

IngramSpark は PDF/X-4 を受け付けますか?

IngramSpark の File Creation Guide が挙げているのは PDF/X-1a:2001 と PDF/X-3:2002 で、PDF/X-4 は挙げられていません。

PodoLay は IngramSpark の表紙テンプレートを作れますか?

いいえ。PodoLay の表紙作成が作るのは、用紙の厚さから背幅を計算した Amazon KDP の表紙と印刷所向けの表紙です。IngramSpark の場合は、IngramSpark の Cover Template Generator でテンプレートを入手し、手順5のように PodoLay でその上にデザインしてください。

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出典(2026年10月確認)

IngramSpark は Ingram Content Group LLC の商標です。PodoLay は Ingram とは提携していません。

2026年10月30日 時点

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